あかがね仲持ちチャレンジ&ガイドウォーク2019(第一回)

あかがね仲持ちチャレンジ&ガイドウォーク2019(第一回)

2019年5月12日(日)に、「あかがね仲持ちチャレンジ&ガイドウォーク」を初開催しました。「チャレンジ」は、愛媛県新居浜市の別子銅山で「仲持ち」と呼ばれた運搬作業人と同じ作業に挑戦するイベント。「ガイドウォーク」は、別子銅山の歴史を新居浜南高校のユネスコ部の学生さんにガイドしてもらう内容です。

受付は別子銅山の東平(とうなる)地区。東洋のマチュピチュと言われるところです。チャレンジクラスの参加者は、男性45㎏女性30㎏の荷物を背負ってここから海までの13kmを歩きます。荷物は各自で用意し、受付地点で荷物の計量。あまりの重さに体重計が壊れるハプニングもありました。

開会式は東平のシンボルでもあるインクライン前にて。仲持ちチャレンジクラスに参加の12名(男性11名、女性1名)です。

新居浜市観光大使のオリンピアン渡邉高博さんにもご参加いただきました。

チャレンジャーのみなさん。

10時。いよいよ仲持ちチャレンジのスタート。標高約800mの東平地区から、昔の船での搬出口でもある13km先の口屋跡記念公民館までの苦行が始まります。

今回のコースでは、ほぼ登りはありません。はじめの約3㎞は急峻な谷沿いの山道を下っていきます。

荷造りがうまくできず、手に水を抱えて歩く人もいましたが、山では良くない行為ですので、次回からはしっかりと準備をお願いします。

殆どのチャレンジャーがまだ山の中にいる頃、ある強者が、誰も想定してなかったスピードで既にゴール近くまで進んでいるとの情報が。この強者のスピードで運営スタッフの予定は大幅にくるい大慌てでした。彼の隣にいるのは、先導役。雰囲気を出すために仮装をしてもらいました。荷物をもたない先導役が、45㎏を背負ったチャレンジャーに走って追いかけられていたそうです。

その強者は兵庫県からお越しの康敬博さん。今回はレースではないので順位はつけませんが、もちろん着順は1位で、なんと記録は2時間ちょうど。45㎏(実際に計量したら49kgでした)の荷物を背負って13.5㎞の距離を進んできたとは思えない素晴らしい記録でした。今後も、本人以外には破られないような気がします。

ゴール地点の口屋跡記念公民館には、たくさんの地元の方々が応援に来てくださっていて、康さんは大人気。しばらく撮影会が行われていました。

一方、平均的な参加者はようやく山を下りてきて、そこから海までの道路(10㎞)を進み始めました。ちなみに前方にいる選手は重心を高くしたほうがいいと判断し、プラスチック箱の下段は空荷にし上段のみに砂をいれています。後ろ側の選手はお菓子屋さんなので荷物は砂糖と水。各人の荷物の工夫も面白いところでした。

新居浜南高校のユネスコ部の学生さんが案内するガイドウォークは、東平からマイントピア別子までの約4㎞の片道コース。参加者の皆さんは別子銅山の歴史を知ることができ、ユネスコ部の学生さんは一般の方をガイドする経験をし、みんなにとっていい機会になったと思います。

2番目に口屋跡に到着したのは、香川県からご参加の長尾さん。素晴らしい記録でした。今回はサポートOKなので、奥さんが全行程同行し、応援されていました。

その頃、最終の選手がスタッフに励まされながら山から下りてきました。関係者の付き合いで参加してくれたそうですが、お疲れさまでした。

今回は60名のスタッフで対応しましたが、当初はずっと少ないスタッフ数で運営する予定でしたので、通過チェックのためにスマートフォンを使用しました。4箇所のチェックポイントを通って、ゴール地点を目指しました。

こちらは第3チェックポイントの喜光地商店街。選手のご家族が先回りをして、飲物を渡していました。ゴール制限は5時間。疲労と制限時間との闘いです。

こちらはご近所から参加の近藤さん。途中でバッグが壊れて奥さまが代替品をもって来られたそうです。近藤さんの前には、オリンピアンの渡邉さんが到着。近藤さんと渡邉さんはウェストベルトがないバッグで歩いていたので、肩の負担も大きかったと思います。

選手がどんどんリタイヤしていく中、制限時間内ゴールが難しいのはわかっているにも関わらず、前に進み続ける選手の頑張りは感動的でした。

こちらは愛媛県から参戦の水口さんのゴールシーン。制限時間に間に合うかどうか、みんながやきもきして待っていましたが、信号につかまったりなどで少し届かず。それでもいちばんみんなに祝福されたゴールシーンになりました。 結果は下記リンク先に記載しています。制限時間内にゴールされた方は、東平歴史資料館にお名前が掲載されますが、掲載の準備ができましたら、またご案内いたします。

以上で今回のイベントは終了しました。ご参加いただいた皆さん、関係者の皆さん、たいへんお疲れさまでした。 公民館に応援にきていた年配の方から聞いた話ですが、閉山後、仲持ちさんの中には、当時を思い出して泣いていらした方もいたそうです。先人の苦労が今の生活につながっていることを、私自身も大いに感じたイベントでした。

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